日本の石油備蓄は世界一?
日本の石油備蓄を、国際エネルギー機関(IEA)の備蓄日数と、米国エネルギー情報局(EIA)が推計した備蓄の量で、ほかの国と比べます。比べる基準によって順位が変わるので、表ごとに基準と時点を書いています。
日本は石油備蓄で世界一ではない
いいえ。国際エネルギー機関(IEA)が公表する「純輸入の何日分か」では、日本は178日(2026年7月)で、純輸入国28か国のうち8番目です(韓国は214日)。ただし、G7のうち日数が出る5か国(日本・ドイツ・フランス・イタリア・イギリス)の中ではいちばん長くなっています。量では、米国エネルギー情報局(EIA)の推計で、日本の備蓄量は中国(商業在庫を含む)・米国に次ぐ3番目です(2026年4〜6月期)。なお、日本の日数は基準と時点で変わり、資源エネルギー庁が公表した2026年8月末の値では、石油備蓄法の基準で204日分、IEA基準の試算で175日分です。
出典:IEA「Oil Stocks of IEA Countries」(外部サイト・別タブで開きます)(2026年7月の値(2026年8月12日更新))、米国エネルギー情報局(EIA)「Global Energy Security Data」(外部サイト・別タブで開きます)(2026年8月公表・2026年4〜6月期)、資源エネルギー庁「石油備蓄の現況」(令和8年10月)(外部サイト・別タブで開きます)(2026年8月末時点)
IEA加盟国の備蓄日数ランキング(2026年7月)
IEAは加盟国ごとに、備蓄が純輸入の何日分にあたるかを毎月公表しています。日本は178日で、純輸入国28か国のうち8番目です(純輸入国の合計は136日)。日数は備蓄を純輸入量で割った値なので、備蓄が同じなら、純輸入の少ない国ほど日数は大きくなります。
| 順位・国 | 合計 | 政府 | 業界 |
|---|---|---|---|
| 1. エストニア | 4,939日 | 2,538日 | 2,401日 |
| 2. オランダ | 627日 | 185日 | 442日 |
| 3. デンマーク | 441日 | 169日 | 272日 |
| 4. 韓国 | 214日 | 110日 | 103日 |
| 5. フィンランド | 207日 | 116日 | 91日 |
| 6. ハンガリー | 201日 | 90日 | 110日 |
| 7. ベルギー | 181日 | 90日 | 91日 |
| 8. 日本 | 178日 | 89日 | 88日 |
| 9. リトアニア | 175日 | 37日 | 138日 |
| 10. スロバキア | 169日 | 85日 | 84日 |
米国・カナダ・メキシコ・ノルウェーは、輸出の方が多い国(純輸出国)なので、日数が出ません。
出典:IEA「Oil Stocks of IEA Countries」(外部サイト・別タブで開きます)(2026年7月の値(2026年8月12日更新))
日数が出るG7の5か国では、日本がいちばん長い
| 国 | 合計 | 政府 | 業界 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 178日 | 89日 | 88日 |
| ドイツ | 124日 | 89日 | 36日 |
| フランス | 123日 | 87日 | 36日 |
| イタリア | 122日 | 19日 | 103日 |
| イギリス | 112日 | 0日 | 112日 |
出典:IEA「Oil Stocks of IEA Countries」(外部サイト・別タブで開きます)(2026年7月の値(2026年8月12日更新))
EIAの推計で比べると、日本の備蓄量は3番目
EIAは、各国の政府や国営の石油会社が持つ戦略的な備蓄の量を推計しています。中国は在庫の量を公表していないため、EIAは中国についてだけ商業在庫も含めて推計しています。
| 国 | 量 |
|---|---|
| 中国(商業在庫を含む) | 14億9,200万バレル |
| 米国 | 3億2,100万バレル |
| 日本 | 1億8,700万バレル |
| イラン | 8,800万バレル |
| サウジアラビア | 7,400万バレル |
| 韓国 | 6,900万バレル |
| アラブ首長国連邦 | 3,500万バレル |
| フランス | 3,300万バレル |
| インド | 2,100万バレル |
| スペイン | 1,200万バレル |
日本の備蓄は、民間備蓄も含めた全体では2026年8月末時点で5,912万kL(約3.7億バレル)です。石油備蓄法の基準では204日分、資源エネルギー庁が試算したIEA基準では175日分です。
量は国の大きさや石油を使う量の違いをならしていないので、このページでは人口あたりなどでの比較はしていません。純輸入に対する長さは、上のIEAの日数で比べられます。
出典:米国エネルギー情報局(EIA)「Global Energy Security Data」(外部サイト・別タブで開きます)(2026年8月公表・2026年4〜6月期)、資源エネルギー庁「石油備蓄の現況」(令和8年10月)(外部サイト・別タブで開きます)(2026年8月末時点)
2026年の協調放出で各国が出した量
2026年3月、IEAの加盟国は過去最大の4億バレルの協調放出を決めました。国ごとの量では、日本は米国に次ぐ2番目です。放出の経過は「石油備蓄の放出の歴史」のページにまとめています。
| 国 | 放出する量 |
|---|---|
| 米国 | 1億7,220万バレル |
| 日本 | 7,980万バレル |
| カナダ(産油量の増加分) | 2,360万バレル |
| 韓国 | 2,250万バレル |
| ドイツ | 1,950万バレル |
| フランス | 1,460万バレル |
| イギリス | 1,400万バレル |
| トルコ | 1,170万バレル |
| スペイン | 1,160万バレル |
| イタリア | 1,000万バレル |
出典:IEA「IEA Member countries to carry out largest ever oil stock release…」(外部サイト・別タブで開きます)(2026年3月11日)、IEA「IEA confirms member country contributions to collective action…」(外部サイト・別タブで開きます)(2026年3月19日)
世界の石油備蓄の疑問と回答
Q1日本は石油備蓄で世界一ですか?
いいえ。国際エネルギー機関(IEA)が公表する「純輸入の何日分か」では、日本は178日(2026年7月)で、純輸入国28か国のうち8番目です(韓国は214日)。ただし、G7のうち日数が出る5か国(日本・ドイツ・フランス・イタリア・イギリス)の中ではいちばん長くなっています。量では、米国エネルギー情報局(EIA)の推計で、日本の備蓄量は中国(商業在庫を含む)・米国に次ぐ3番目です(2026年4〜6月期)。なお、日本の日数は基準と時点で変わり、資源エネルギー庁が公表した2026年8月末の値では、石油備蓄法の基準で204日分、IEA基準の試算で175日分です。
Q2IEAの「90日分」の義務とは何ですか?
IEAの加盟国は、前の年の1日あたりの純輸入量の90日分以上の石油を備蓄することになっています。石油を輸出する量の方が多い国(純輸出国。米国・カナダ・メキシコ・ノルウェー)には、この義務がありません。日数は、取り出せない分(タンクの底など)として在庫の10%を差し引くなどして計算されます。
Q3日本の備蓄日数が、IEAの日数と違うのはなぜですか?
数え方が違うためです。資源エネルギー庁は、石油備蓄法に基づき国内の石油消費量をもとに日数を計算しています(2026年8月末で204日分)。IEAの基準は純輸入量をもとにしていて、資源エネルギー庁が試算したIEA基準の日数は175日分です。資源エネルギー庁は、IEAが公表する数字とは必ずしも一致しないとしています。
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