本文へスキップ

あと何日、日本は持つのか。日本の石油備蓄をリアルタイム可視化

提言・見解

税・エネルギー政策の論点整理

ガソリン暫定税率・二重課税・補助金・原油の中東依存――日本の税とエネルギー負担には、一つの正解があるわけではありません。減税で下げる、法律で仕組みを変える、補助金の使い方を問う……立場によってさまざまな視点があります。ここでは国会での発言や政策提言をもとに、複数の立場から論点を整理しています。

本コンテンツは、各議員の公表された経歴・国会発言・政策資料をもとにした非公式の論点整理です。人物の評価・論評は行っていません。特定の政党・候補者を推薦するものではありません。

1989年シティバンク勤務、1998年ゴールドマン・サックス証券勤務/元財務副大臣・元外務大臣政務官

岡本 三成(原油の中東依存と補助金の出口)

衆議院議員(比例東京)・公明党代表(会派「中道」)

公式サイト ↗(外部サイト・別タブで開きます)

2026年10月7日の衆議院本会議の代表質問で、中東情勢の緊迫化で浮き彫りになったのは、原油輸入の9割以上を中東に頼る「わが国の構造的なリスク」だと指摘。省エネ設備への更新や、地域の再生可能エネルギーと蓄電池の導入を集中的に支援し、補助金に頼り続けなくてよい経済構造へ転換すべきだと主張した。原油の中東依存度を「いつまでに、どこまで下げるのか」の数値目標と、ガソリン支援の出口戦略を首相にただした。

制度解説:ピックン先生

「“原油の中東依存度”とは、輸入する原油のうち、中東の国から来る分の割合のことですピッ。2024年は95.1%でしたピッ。調達先を増やして、1つの地域に頼りすぎないようにすることを“調達先の多様化”といいますピッ。」

1993年大蔵省入省、財務省主計局主査を最後に退官

玉木 雄一郎(暫定税率の廃止と二重課税)

衆議院議員(香川2区)・国民民主党代表

公式サイト ↗(外部サイト・別タブで開きます)

揮発油税の旧暫定税率(25.1円/L)の廃止と、ガソリン価格への消費税の「二重課税」の解消を主張。2023年9月には二重課税について「税の論理としておかしい」と述べている。国民民主党は暫定税率の廃止を掲げており、2025年6月には廃止法案が国会に提出された。

制度解説:ピックン先生

「“二重課税”とは、揮発油税や石油石炭税がかかった後の価格に、さらに消費税10%がかかる仕組みのことですピッ。暫定税率(25.1円/L)とは別の論点で、制度設計上の構造問題として長年議論されていますピッ。」

1997年科学技術庁入庁、元在中国大使館一等書記官/元厚生労働副大臣・元財務大臣政務官

伊佐 進一(補助金の財政負担と持続性)

衆議院議員(比例近畿)・公明党

公式サイト ↗(外部サイト・別タブで開きます)
制度解説:ピックン先生

「補助金は、ガソリンなどの急な値上がりを抑えるための、当面の措置ですピッ。国が予備費や補正予算で用意したお金を基金に入れ、そこから燃料油の元売り事業者などに支給するしくみですピッ。元売りの卸値を抑えて、店頭の値段を抑えるねらいですピッ。暫定税率の廃止は、法律で税率そのものを下げる措置ですピッ。手段も、続けられる期間も違うので、混同しないで確認してくださいピッ。」

税用語辞典 (GLOSSARY)

論戦の前提になる4つの用語を整理します。税・補助金・原油価格でガソリンの値段が決まるしくみは「備蓄があるのに、なぜガソリンは高い?」で解説しています。

トリガー条項 Trigger Clause
ガソリンの平均小売価格が3か月続けて1Lあたり160円を超えたときに、揮発油税と地方揮発油税の上乗せ分(暫定税率。1Lあたり25.1円)をかけるのを止める、という法律の決まり(租税特別措置法の第89条など)。発動すれば、軽油引取税の上乗せ分(1Lあたり17.1円)も止まる仕組みでした。東日本大震災の復旧・復興の状況などを考えて、2011年から、トリガー条項そのものが止められていました(凍結)。2025年12月31日にガソリンの上乗せ分が廃止されたのにあわせて、租税特別措置法の第89条も削除されました。
暫定税率・特例税率 Special Tax Rate
1974年に道路整備の財源として始まった、揮発油税と地方揮発油税の上乗せ分(廃止の時点で1Lあたり25.1円)。国の資料では「当分の間税率」「特例税率」とも呼ばれます。2009年に道路のためだけに使う決まりはなくなりましたが(一般財源化)、上乗せは続き、2025年12月31日に廃止されました。税額は1Lあたり53.8円から28.7円になりました。軽油引取税の上乗せ分(1Lあたり17.1円)も、2026年4月1日に廃止されました。
二重課税・タックスオンプライス Tax on Tax
ガソリンの本体価格に「揮発油税」や「石油石炭税」を上乗せした総額に対して、さらに10%の「消費税」を課す仕組み。減税派は「税金に税金がかかる構造」として廃止を訴え、一方で財政当局側は税収の安定確保の観点から維持を主張しています。暫定税率廃止の議論と並行して長年の論点になってきました。
インボイス制度 Invoice System
消費税の適格請求書等保存方式のこと。免税事業者からの仕入れが実質的な追加価格負担になるため、フリーランスや零細事業者、伝統技術の現場での混乱が委員会等で追究されています。
制度解説:ピックン先生

「トリガー条項・暫定税率・二重課税――これらは別々の制度ですが、ガソリン価格という同じ文脈で議論されてきましたピッ。それぞれの違いが分かると、国会の論戦が見えてきますピッ。」

本ページは経済産業省をはじめとする公的機関とは無関係の非公式アーカイブです。動画は各配信者の YouTube 公式チャンネルへ埋め込み・リンクしています。人物の肩書き・所属は掲載時点のものです。

「日本の石油備蓄」をシェアする

日本の税・エネルギー問題の論点を家族や友人と共有しましょう。共有ボタンではトップページが開きます。このページを送るときは、アドレスバーの URL をそのまま共有してください。