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備蓄があるのに、なぜガソリンは高い?

石油の備蓄が203日分あるのに、なぜガソリンは高いのか。備蓄と値段のちがい、ガソリンにかかる税、補助金の最新の状況を、出典と時点つきでまとめました。

結論:備蓄は「量」の備え。値段は別のしくみで決まる

石油備蓄は、石油が足りなくなる事態に備えて量を確保するもので、備蓄が合計203日分(2026年10月20日集計時点)あることと、ガソリンの値段は別のしくみです。値段は国際的な原油価格を反映し、税や補助金の影響も受けます。

出典:石油の備蓄の確保等に関する法律(e-Gov 法令検索)(外部サイト・別タブで開きます)(2026年10月確認)、国会会議録「参議院 経済産業委員会」経済産業大臣の答弁(価格と原油市場)(外部サイト・別タブで開きます)(2026年3月26日)

備蓄は「量の安全保障」、値段は市場で決まる

石油備蓄法は、石油の供給が不足する事態などに、安定的な供給を確保するために備蓄を求めています。経済産業大臣は国会で、石油製品の価格は国際的な原油価格を反映し、原油価格は市場で決まると答弁しています(2026年3月26日)。

トップページのよくある質問にも、同じ問いと短い答えがあります。備蓄の日数と内訳はトップページで毎日更新しています。

出典:石油の備蓄の確保等に関する法律(e-Gov 法令検索)(外部サイト・別タブで開きます)(2026年10月確認)、国会会議録「参議院 経済産業委員会」経済産業大臣の答弁(価格と原油市場)(外部サイト・別タブで開きます)(2026年3月26日)

ガソリンにかかる税(1Lあたり)

ガソリン1Lあたりの税額(2025年12月31日の上乗せ分の廃止後)。このほかに消費税がかかります。廃止前の揮発油税と地方揮発油税は、合わせて53.8円でした。
税1Lあたり
揮発油税+地方揮発油税28.7円
石油石炭税(温暖化対策の上乗せ分を含む)2.8円

出典:国税庁「揮発油税等の特例税率の廃止について」(外部サイト・別タブで開きます)(2025年12月)、財務省「自動車関係諸税・エネルギー関係諸税に関する資料」(外部サイト・別タブで開きます)(2026年10月確認)、資源エネルギー庁「エネこれ」ガソリンの暫定税率(当分の間税率)の廃止でガソリン代はどうなるの?(外部サイト・別タブで開きます)(2025年11月19日)

補助金と、最新の週のガソリン価格

国は2026年3月19日から「中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置」として、燃料油の元売り事業者に、価格引き下げの原資となる補助金を支給しています。対象はガソリン・軽油・灯油・重油・航空機燃料です。2026年3月には、ガソリンの全国平均を1Lあたり170円程度にすることを目標にし、補助の前の3月16日の190.8円から、3月30日には170.2円になりました(経済産業省の資料)。支給単価は週ごとに変わります。

2026年10月19日調査の週(資源エネルギー庁の資料。毎週更新)。
全国平均(レギュラー)170.2円/L
その週に効いている補助の単価43.0円/L
補助がなければ(資料でいう「補助なし価格」)213.2円/L
次の支給単価(2026年10月22日〜2026年10月28日)42.8円/L

補助金は元売りの段階で支給されるため、補助がなかった場合に店頭価格がこの値になったとは限りません。週ごとの推移はガソリン価格のページにあります。

出典:資源エネルギー庁「中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置」のサイト(外部サイト・別タブで開きます)(2026年10月確認)、経済産業省「中東情勢を踏まえた燃料油・石油製品の安定供給確保」(資料2)(外部サイト・別タブで開きます)(2026年3月31日)、資源エネルギー庁「石油製品価格調査 調査の結果」(外部サイト・別タブで開きます)(2026年10月確認)

備蓄を放出すれば、ガソリンは下がるのか

JOGMEC(エネルギー・金属鉱物資源機構)は、放出の目的を「石油の供給不足による混乱を抑え、経済活動への影響をできるだけ小さくすること」と説明し、「国内の備蓄を放出したからといって、ガソリン価格が必ず下がるとは限りません」としています。2026年3月の政府の対応も、備蓄の放出(民間備蓄は3月16日から、国家備蓄は3月26日から)で量を確保し、補助金で値段を抑える二本立てでした。放出の経過は「石油備蓄の放出の歴史」にまとめています。

出典:JOGMEC「石油の放出でガソリン価格や生活は変わる? 「もしも」に備える石油備蓄」(外部サイト・別タブで開きます)(2026年10月2日掲載(2026年10月24日確認))、経済産業省「中東情勢を踏まえた燃料油・石油製品の安定供給確保」(資料2)(外部サイト・別タブで開きます)(2026年3月31日)

よくある質問・Q&A

備蓄とガソリン価格の疑問と回答

Q1石油の備蓄が十分あるのに、なぜガソリンは高いのですか?
A

石油備蓄の目的は、石油が足りなくなる事態に備えて量を確保することで(石油備蓄法)、値段を決めることではないためです。経済産業省の公表値で備蓄は合計約203日分(2026年10月20日集計時点)ありますが、ガソリンの値段は、国際的な原油価格を反映して決まります。原油価格は市場で決まる、と経済産業大臣が国会で答弁しています(2026年3月26日)。税や、補助金の有無も値段に関わります。

Q2石油備蓄を放出すれば、ガソリンは安くなりますか?
A

必ず安くなるとは限りません。JOGMEC(エネルギー・金属鉱物資源機構)は、放出の目的を「石油の供給不足による混乱を抑え、経済活動への影響をできるだけ小さくすること」とし、「国内の備蓄を放出したからといって、ガソリン価格が必ず下がるとは限りません」と説明しています(2026年10月2日掲載)。2026年3月に政府は、備蓄の放出で量を確保し、補助金で値段を抑える、という二本立てで対応しました。

Q3ガソリン価格には、どんな税がかかっていますか?
A

ガソリン1Lあたり、揮発油税と地方揮発油税が合わせて28.7円、石油石炭税が2.8円かかります。さらに消費税がかかります。上乗せ分(当分の間税率、いわゆる暫定税率)は2025年12月31日に廃止され、揮発油税と地方揮発油税は1Lあたり53.8円から28.7円になりました。

Q4ガソリンの補助金とは何ですか?
A

国は2026年3月19日から「中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置」として、燃料油の元売り事業者に、価格引き下げの原資となる補助金を支給しています。対象はガソリン・軽油・灯油・重油・航空機燃料です。2026年3月には、ガソリンの全国平均を1Lあたり170円程度にすることを目標にしました。支給単価は週ごとに改定されます。最新の単価と、補助がなければいくらかは、本ページの表(毎週更新)で確かめられます。

出典: 資源エネルギー庁・経済産業省・JOGMEC・国会会議録・国税庁の公表資料(各節の出典を参照)

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